Perplexity、Valarianとの提携でComputerを企業インフラに提供
PerplexityとValarianは、機密データや規制対象のワークロードに対応する制御機能を備えたComputerを、機関のインフラに提供します

AIの活用から最も大きな恩恵を受ける組織の中には、金融、政府、防衛など規制の厳しい業界に属するものもあります。大量の機密記録の分析や詳細なレポートの作成は、AIが支援できるタスクのほんの一例にすぎません。
しかし、これらの業界の機関は、AIをどこで実行するか、AIがどの情報にアクセスできるか、そしてAIに何を許可するかを管理する必要があります。多くの場合、その実行場所はクラウドではなく、機関自身のサーバーです。
8月に、Portable Computerをリリースしました。これは、Perplexity Computerのモデルとエージェントをユーザー自身が所有するハードウェア上で実行するものです。これにより個人は、プライベートなファイルの分析や複数ステップの作業をローカルで行えるほか、許可があればクラウドも利用できます。
本日、私たちは英国を拠点とするソブリンインフラ企業Valarianと提携し、各機関が自ら保有するサーバーやシステム内でComputerを利用できるようにします。これには、インターネットやその他の外部ネットワークから隔離されたエアギャップネットワークも含まれます。機関は、作業を統制するインフラ、データアクセス、権限の管理を自ら維持したまま、機密性の高いタスクをComputerに任せることができます。
Computerはタスクを計画し、モデルやツールを連携させ、リサーチや複数ステップのワークフローを実行します。ValarianのACRAプラットフォームは、機関が管理するインフラ上でComputerを実行し、必要なアクセスポリシーとネットワークポリシーを適用します。
より多くの環境でComputerを
私たちは、ユーザー自身のハードウェア上でComputerを活用できる方法を拡充してきました。Portable Computerに加え、Hybrid compute on Macは、計画、リサーチ、推論はクラウドモデルで、プライベートなファイルや機密性の高い操作はローカルモデルで処理するよう、タスクを振り分けます。デバイス上のプライバシーゲートが、どの情報をMacの外に送信してよいかを制御します。
Valarianとの提携により、ローカル導入を機関のインフラにまで拡張します。Uptime Instituteの2025年の調査によると、ITワークロードの推定45%が依然として企業のデータセンターで実行されています。
組織は、顧客が管理するクラウド環境から、機関が物理的に所有するサーバーまで、さまざまな環境にComputerを導入できます。これにより、チームはリサーチ、分析、文書作成を、組織のセキュリティ要件によってすでに管理されている環境で行えるようになります。
機関の管理下にあるモデルとツール
Computerは、モデル、メモリ、ツール、隔離された実行環境を組み合わせ、承認された情報を使って作業を遂行します。機関は、Nemotron、GLM、Kimi、DeepSeek-R1、Qwenなどのオープンウェイトモデルを自組織のインフラ上で実行し、各タスクに必要な社内文書やシステムに接続できます。
ワークロードごとに異なる権限を設定できます。例えば、市場調査エージェントは公開情報源と承認済みの外部フロンティアモデルを使用できます。一方、法務エージェントは外部接続を遮断した状態で、ローカルモデルと割り当てられた案件ファイルを使って作業できます。
Valarianはこれらのワークロードを「エンクレーブ」として編成します。エンクレーブとは、データ、ツール、ユーザー、認証情報へのアクセス範囲が定義された、管理された環境です。機関は各ワークロードがアクセスできるデータとツールについてルールを設定し、インフラがその制限を適用します。
エアギャップ環境での導入は、さらに厳格に管理されます。隔離されたネットワーク内で利用可能なモデル、ツール、情報を使用し、外部のモデルAPIや公開ウェブへのライブ接続なしで動作します。
さまざまな業界の機密性の高い業務に
これらの導入オプションは、詳細な分析と、慎重に範囲を限定したアクセスの両方が求められる作業を支援します。例えば、次のような用途があります。
- 政府:隔離されたネットワーク内で、内部の調査資料や予算文書をもとに政策ブリーフィングを作成します。アクセスは、承認済みの省庁の記録に限定されます。
- 金融:機密性の高い取引文書をローカルで分析しながら、別のワークロードで承認済みの外部接続を通じて公開市場を調査します。
- 法務:弁護士のレビュー用に、案件の時系列表やメモの草案を作成します。アクセスは、担当案件のファイルと承認済みの先例に限定されます。
- 医療:臨床医のレビュー用に、患者の病歴と最近の検査結果を要約します。アクセスは、医療機関が管理する環境内の許可された記録に限定されます。
多層的なセキュリティ制御
ValarianとともにComputerを導入すると、Valarianのインフラ制御とComputerの隔離された実行環境を組み合わせて利用できます。Valarianのプラットフォームは、データ、ツール、認証情報、ネットワーク接続へのアクセスを管理し、権限の異なるワークロードを互いに分離します。
Computerはサンドボックスを使用してコードの実行やファイル処理を隔離し、タスクに必要なリソースへのアクセスを制御します。これらの保護機能により、エージェントが予期しない動作をした場合でも、その影響範囲を抑えることができます。
セキュリティチームは、監査記録によってアクセスの判断やワークロードのアクティビティを把握できます。Valarianはワークロード全体に一貫した制御を適用するため、機関はアプリケーションごとに同じセーフガードを構築し直すことなく、Computerの利用を拡大できます。
本日より導入可能
Valarianと連携したComputerは、機密データを自組織のシステム内に保持しながら高度なAI機能を活用する必要がある、規制対象の機関やその他の組織向けに構築されています。
本日より導入が可能です。導入に関するご相談は、sovereignai@perplexity.aiまでメールでお問い合わせください。