お客様事例

Combinely、PerplexityのAPIで数千人の会計士のクライアント対応を自動化

Combinely

30%

AIで回答したクライアントの質問の増加

10時間以上

エンドユーザー1人あたり毎週節約できる時間

改善

クライアントへの応答時間と満足度

課題

信頼性を確保しながら、エンドユーザーのクライアント対応を自動化

正確性やプライバシーを損なうことなく、微妙な判断を要する会計アドバイスをどのように自動化するか。それが、Combinelyの共同創業者兼CTOであるArthur Granacher氏が、同社のAIコワーカーを構築する際に直面した課題でした。

Arthur氏は、会計士が不動産の売却、キャピタルゲイン、所得基準額についてクライアントから頻繁に質問を受けていることをよく理解していました。こうした質問には深い研究と、各クライアント固有の財務状況に合わせた回答が求められることが多いため、そのやり取りが、ただでさえ限られた会計士の時間を何時間も奪っていました。Arthur氏は、CombinelyのAIコワーカーが会計士に代わって自動で返信を作成すれば、この課題を解消し、会計士がクライアントとの関係構築に充てる時間を取り戻せると考えました。

これを実現するため、CombinelyのMVPは社内メモ、税務書類、州ごとのリソースを活用して、クライアントのメールへの自動返信をパーソナライズしていました。しかし、これらの知識ソースは断片的で、すぐに古くなってしまいました。

「不足している情報をまとめたり、ポリシーをファクトチェックしたりするのは、手間と時間がかかる、もどかしい手作業でした」とArthur氏は説明します。しかし、こうした追加情報がなければ、下書きはありきたりな内容になったり不正確になったりするおそれがあり、リスクを避けたい会計士は安心してクライアントに回答を共有できません。

Arthur氏はまず、この問題を解決するためにCombinelyの社内ドキュメントを拡充することを検討しました。しかし、包括的で最新の金融ナレッジベースを維持するのはフルタイムの仕事であり、持続可能ではないとすぐに気づきました。そこで、公開ウェブをインデックスし、最新情報を取得して、クライアントの質問に対する包括的な回答を自動生成できるサードパーティのAPIを探し始めました。

そのAPIには、次の条件が求められました。

  • 正確性:金融規制は毎年変わり、クライアントの所在地やプロファイルに基づくわずかな違いが、納税義務を大きく変えることもあります。最新の情報をオンデマンドで入手できなければ、日常的な質問でさえ調査プロジェクトとなり、請求可能な時間を圧迫するうえ、ミスのリスクも高まります。
  • 権威性:すべての情報源が同じ重みを持つわけではありません。たとえば、政府のドメインから直接取得した情報は何よりも信頼されるべきです。そのため、会計士は回答の裏付けとなるリサーチがどこから来ているのかを把握する必要がありました。どの情報源を優先するかを制御できなければ、結果は範囲が広すぎたり信頼性に欠けたりして、役に立ちません。
  • セキュリティ:会計士は、収入、不動産履歴、投資データなどを含む機密文書を扱います。そのため、プライバシーは「あれば望ましいもの」ではなく、ミッションクリティカルな要件です。Arthur氏には、クライアントデータを保持したり外部の第三者と共有したりしないAPIが必要でした。

これらの要件に加えて、Arthur氏が理想とするAPIは、Combinelyのプラットフォームの成長と拡大を支えるものである必要がありました。同社のエンジニアがすでにネイティブの音声検索機能を構想していたため、Arthur氏はこの機能をより早く市場に投入できるAPIを必要としていました。

“PerplexityのSonar Pro APIにより、当社のエンドユーザーはクライアント対応を大規模に自動化できるようになりました。メールを分析し、データに裏付けられた出典付きの回答を数分で生成できるため、1日あたり何時間も節約できるうえ、クライアント満足度も大幅に向上しています。”
Arthur Granacher、Combinely 共同創業者兼CTO

ソリューション

正確で自動化された、パーソナライズされたクライアント対応を大規模に実現

PerplexityのSonar Pro APIは、Arthur氏のチームが包括的な金融知識を社内で維持することなく、Combinelyのエンドユーザー向けにクライアント対応を自動化するために、まさに必要としていたものでした。さらに、PerplexityのStartup ProgramによってArthur氏はすぐに利用を開始でき、これは変化の速い企業にとって大きな利点でした。

Arthur氏によると、Sonar Proは公開ウェブをリアルタイムでインデックスすることで、Combinelyが「コワーカーが対応できるクライアントの質問の深さを広げる」ことを可能にしています。現在では、このソリューションを利用する会計士は、これまで以上に迅速なクライアントサービスを提供できています。

各クライアントのニーズに合わせてパーソナライズされた包括的な回答

Sonar Proにより、Combinelyのエンドユーザーは、クライアントの質問に包括的でパーソナライズされた回答を数分で返せるようになりました。そのために、CombinelyのAIコワーカーはまず受信メールを自動的にスキャンしてクライアントの質問を抽出し、社内リソースを参照して回答の骨子を作成します。続いて、Sonar Proが公開ウェブをリアルタイムでインデックスし、出典付きの最新のインサイトで下書きを完成させます。

Arthur氏によると、Sonar Proの業界をリードする推論能力により、最も関連性の高い情報だけがクライアントに届くようになっています。APIは社内ドキュメントと公開ウェブをくまなく調べながら、すべての情報源の関連性と信頼性を評価し、クライアントの元の質問に合致するものだけに焦点を当てます。

「Sonar Pro APIを導入してAIコワーカーを強化して以来、Combinelyは会計士の時間を1日あたり約2時間節約しています」とArthur氏は話します。「会計士はクライアントからメールを受け取るたびに、包括的でパーソナライズされた返信の下書きを1分以内に用意できるようになりました」

何より、Perplexityはすべての回答を自然な言葉で提示するため、金融に関する知識の有無にかかわらず、誰でも理解できます。その結果、会計士は、自分が伝えた情報をクライアントが毎回信頼してくれると確信できます。

エンタープライズグレードのクライアントデータ保護

Sonar Proでは、自動化のためにセキュリティが犠牲になることはありません。Arthur氏が検討した他のAPIとは異なり、Sonar ProはCombinelyのエンドユーザーがアップロードしたデータをLLMのトレーニングに使用しません。つまり、クライアントへの返信の下書き作成に使われる機密情報や個人を特定できる情報は、会計士の管理下にとどまります。

Arthur氏はまた、アップロードされたファイルを7日後に自動的に削除するPerplexityのデータ保持ポリシーが、機密性の高いクライアントデータが会計システム全体に拡散しないようにするうえで大きな役割を果たしていると指摘します。これは、データのさらなる断片化を恐れてAIの導入をためらっていた会計士にとって、極めて重要な付加価値でした。

さらに、Sonar ProはSOC IIおよびGDPRへの準拠を標準で提供しているため、会計士は進化し続ける消費者データプライバシー規制に沿いながら、クライアント対応を自動化できます。

「会計士向けの製品を作るうえで、プライバシーは非常に重要です」とArthur氏は話します。「クライアントデータの保護に対するPerplexityの包括的なアプローチのおかげで、リスクを避けたいユーザーのオンボーディングがよりスムーズになりました」

会計士の質問に数秒で音声回答

Arthur氏が期待していたとおり、Sonar ProはCombinelyのプラットフォームの成長と拡大を直接支えました。このAPIは現在、Combinelyの新しい音声検索機能を支えています。これは、話しかけた質問をリアルタイムのインサイトに変えるオンデマンドの回答エンジンです。この機能はまだ初期段階にありますが、会計士はすでに税法や変化し続ける規制を素早くファクトチェックするために活用しています。

「Sonarの素晴らしい点はレイテンシです」とArthur氏は説明します。「エンドユーザーは通常数秒で回答を受け取れるため、リサーチに費やす時間を減らし、価値を生み出す仕事により多くの時間を使えます」

Arthur氏によると、この機能によって、Sonar ProがCombinelyのエンドユーザーにもたらす時間の節約効果はさらに高まっています。たとえば、会計士は特定の地域における税務コンプライアンスの変更を手作業で確認するのに何時間も費やすことがあります。Combinelyの音声検索なら、こうした質問にすぐに、しかもより高い精度と深さで回答が得られます。

成果

会計士がクライアント満足度を高め、より多くの仕事をこなせるように支援

Sonar Proによって、Arthur氏はAIコワーカーに関する当初のビジョンを実現しただけでなく、社内で開発するよりもはるかに速くCombinelyの中核サービスを拡大できました。

「スピードとパフォーマンスの観点から見て、Sonarは最高です」とArthur氏は話します。「このAPIのおかげで、社内開発に取り組んでいた場合よりもはるかに速くスケールできました」

クライアント対応の自動化による効果は大きなものでした。各ユーザーが平均で週10時間を節約できるため、その時間をクライアントとのより強固な関係構築や、大口顧客へのきめ細かなサポートに再投資できます。Arthur氏は、競争が激化する会計業界において、こうした業務に取り組む余力があることは「何物にも代えがたい」と述べています。

Sonar Chat Completionsは、より多くのモデル、ツール、リサーチに基づくプリセットを備えたAgent APIになりました。ドキュメントはこちらからご覧ください。